2016年3月19日土曜日

イチローの真意 それは誤訳だった?読者とのコミュニケーション

イチローのインタビュー誤訳問題


FA(フリーエージェント)となっていたイチロー選手(41)が27日(日本時間の28日)ニューヨーク・ヤンキースからマイアミ・マーリンズに移籍しました。

年俸200万ドル(約2億4千万円)の一年契約です。そして29日に行われた東京での入団会見での言葉が米国の『MLB.com』に掲載されているのですが、誤訳で彼の真意が伝わっていないんじゃないか?という記事です。

イチローが日本語で答えたこと

(記事の引用)
応援してください、という気はない。応援してもらえる選手でありつづけたい。

その英語訳
(記事から引用)

Prease keep rooting for me wherever I'm playing . I will continue to work hard to be a player that you would want to root for.
日本語訳

どこのチームでプレーしても私を応援し続けて下さい。皆さんが応援し続けたいと思える選手であり続けるよう努めたいと思います。
私C「確かに全然違うね」

私B「これじゃイチローのストイックでブレない野球への姿勢ってゆうか、サムライ的な覚悟みたいなカッコよさが全く伝わらないぞ」

私C「がんばるから応援してね⤴︎って感じだもんね」

私B「向こうの記者はわかってないな」

私A「いや、わかってないのはこっちかもしれんよ」


私B「おい、さすがに日本語はわかってるぞ」

私A「そういう意味じゃない。上のイチロー選手のコメントを文字だけ見て、その真意を理解出来るのは同じ日本人だからなんだ」

私C「だから英語にしてるでしょ」

私A「仮にイチロー選手の日本語のコメントを文法的に正しい英語にしても向こうの人には理解出来ないんじゃないか?」

私B「もう少しわかりやすく言ってみろ」

私A「例えば我々日本人が贈り物を渡す時の『つまらないものですが』という決まり文句があるだろう?これは日本人以外には理解出来ない」

私C「日本語を学習する外国人は頭では憶えるんだけどメンタルでは理解出来ないんだよね、ブルータスも言ってたよ」
ブルータスとは冬休みの間に我が家にステイしていた留学生です。


私B「なるほどな、大事な相手に贈るために時間をかけて厳選したものを渡す時に
『つまらないもの』なんて言うのは日本人独特のメンタルだな」

私C「つまり、イチロー選手のコメントは『応援して欲しくないけど、応援してもらえるように努めます』って言う英語になるんだね。あれ?日本語で書いても意味不明」

私A「だろう?」

私B「いや、それにしたって翻訳の仕方があるはずだろう」


私C「どんなの?」

私B「例えばだな、『応援して欲しいと言葉にすることによって、応援して貰うことは潔し(いさぎよし)としません。皆さんが応援したいと思えるような選手で有りつづけるように努めます。』なんてどうだ?」

私A「長い、くどい、まどろっこしい」

私C「『潔し』(いさぎよし)って英語で何て言うの?」

私B「うーんそうか、メンタルが無いとそれを表現する言葉が無いんだな」

私A「それを踏まえて、もう一度向こうの記者の翻訳を読んだら?」

私BC「上手くまとめてるじゃん」

今回のケースについては、我々が日本人で相手が外国人だという点で、他者とのコミュニケーションで生じる溝について、日本人同士なら良く理解できる例ですね。

相手が外国人である場合に限らず、日本人同士の場合でも、『自分の発する言葉は自分の意図した通りに相手に伝わるとは限らないんだ』ということはコミュニケーションにおいて、頭に入れておくべきことだと思います。

イチロー選手と私は全然違いますが『ブログの記事やコメントにおいても自分の書いた言葉が自分の意図した通りに伝わっているのか?』なんて考え出すとちょっと萎縮してしまいそうになります。

ま、怒られる前にとりあえず謝っておけばいいでしょう。

私ABC「それも日本人独特のメンタルだね」

ごめんなさい

ブックマークしてくださいと言葉にすることによって拡散を図ることは潔しとしません。皆さんが多くの人に読んで欲しいと思えるような記事を書くように努めます。

以上、千日草のブログでした。

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