2016年7月7日木曜日

ATC南港フェリー乗り場からの逃避行に思いを馳せる

仕事で訪れた南港ATCに少し早く到着


どうも千日です。大阪市営地下鉄ニュートラムのトレードセンター前を降り、ATC(アジア太平洋トレードセンター)のビルを抜けると、そこはフェリーの船着場です。

抜けるような秋晴れの下、折しもさんふらわあが停泊していました。


スズメと朝食のパンを分け合う枯れた中年、千日

平日の朝の南港は人も疎らです。

自販機で缶コーヒーのジョージア・エメラルドマウンテンを買い、朝食として鞄に忍ばせてきたパンを取り出します。

そう、私はこの為に30分早く家を出たのでした。

木陰に腰掛け、さんふらわあをアテに食べ始めます。パンに寄って来るスズメ達、千切って与える千日。

この一連の行動が少なからず、千日のサンチマンタリスムに影響しました。

そう。かつて梅田コマ劇場の前の広場で昼休みに鳩にエサをやっていた、コマ劇場のおじさんの事を思い出しました。鳩にエサをやるとき、それは好い顔をしていました。

その梅田コマ劇場も、もうありません。


波止場に来ると遠くへ行きたくなりますね


パンが無くなるとスズメは一斉に何処かへ飛んでいきました。千日もあと10分程で仕事です。

この南港のフェリー乗り場から、さんふらわあで沖縄に行く事が出来ます。こんな事を知ってるのは、ある事件がきっかけでした。

この大阪南港フェリー乗り場は数年前にある事件の捕物で世間を賑わせました。犯人は整形で顔を変え、日雇い労働で日銭を稼ぎ、沖縄の無人島に身を隠すという繰り返しで、2年7ヶ月の間、逃亡生活を送ったそうです。

そして、稼いだ金で沖縄に行くところ、南港のフェリー乗り場の待合室で逮捕されました。

警察官『◯◯か?』
犯人『はい』

そういう事もあった場所かと思うと、こののどかな風景の中にも少し不穏な陰を感じます。


今このフェリーに乗ったら沖縄に行けるのかもしれない

このフェリーに乗ってしまおうか
なんて考えてみます。

普通に考えると、まあ一時タイヘンな騒ぎと迷惑になるんでしょうが、代わりの誰かが何とかするんでしょう。1週間もすれば平常運転。

私の代わりのいないもの…

妻の泣き顔が浮かびました。私の代わりのいない役目といえば、今のところ他にはありません。

いや、実のところ単に群れからはぐれる事を恐れているだけで、妻を理由にしているだけなのかもしれない。


そんな事を考えたところで、時間になりました。
徐々に現実に戻っていく感覚。

警察庁生活安全局生活安全企画課の統計情報より


『平成25年度中における行方不明者の状況』から抜粋
男女別行方不明者の推移
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/H25yukuehumeisha.pdf

毎年8万人超の人が失踪しています。性別では男性の失踪者は女性の約2倍、明らかに男の方が多いです。なぜ男に失踪者が多いのか?

その答えは誰も知りません。


教訓

みだりに朝早く波止場へ行って小鳥に餌などやってはいけない。

以上、千日草のブログでした。

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