2016年7月23日土曜日

昭和47年生まれがお勧めする。マンガの名言と名セリフ

マンガを読んだらバカになると言われて育った


子供の頃、父の教育方針でマンガとテレビを禁じられていました。なぜか家にテレビはあって、年に一回大晦日の紅白歌合戦だけは観ることを許されました。

『こんなもの見たら馬鹿になる』と教えられていたように記憶してます。

今、父と同じ位の歳になって思うに厳格というより、頭が固かったのかもしれません。しかし本はいくらでも買ってくれたのと、よく山登りに連れて行ってくれたので良い父だったと弁護しておきます。

隠れてテレビもマンガも見てました。しかしドラえもんはさすがに見れなかったですね。その反動かどうかわかりませんが高校の寮に入ってから漫画を読み漁りました。

いろんな人がお勧めマンガをテーマにしてるので、お題の調味料に絡めて、私も書いてみたいと思います。

プラネテス

宇宙に住むことが当たり前になった時代を舞台にしたオムニバス形式の人間ドラマです。未来の話ですが登場する人物は何一つ現代と変わりません。
 私はユーリの回がとても好きです。大事な人を大事にしなければ、と再確認させてくれます。
今現在家庭のある人、これから家庭を築きたいと思っている人には、月並みな言葉ですがお勧めしたいです。
地球と宇宙の境目ってどの辺だと思う?
俺の感じでは  ない…んだよね。さかい目が
無いんだ 世界のさかい目が
なんか…それでいいと今は思うよ

オフィス北極星

アメリカの訴訟社会がテーマです。主人公の日本人のビジネスマンが保険会社を退職してリスクコンサル事務所を立ち上げたところから物語が始まります。

一つ一つのエピソードが非常に練られていてそれぞれが一本の映画に相当すると言っても誇張ではありません。
当時、私は社会に出たばかりでしたが社会人になって読んでも、十分に読みごたえのある作品です。

私はビジネスは勝てばいいと考えてきた、だが今は確信している。 誇るに足る敗北は、卑しい勝利に勝る。  



ぼくんち


ぼくのすんでいるところは
山と海しかないしずかな町で
はしに行くとどんどん貧乏になる
そのいちばん はしっこが
ぼくの家だ

とある四国の田舎街に住んでいた幼い兄弟と歳の離れた種違いの姉の話です。そこで彼らが生きて行くために直面する救いようのない現実が幼い兄の視点から、淡々とした語り口で語られます。

借金、酒、クスリ、殺人、強姦、売春、博打、人身売買。

悲惨な現実とは裏腹に、絵はとても素朴で可愛らしくセリフや絵から時に笑える所さえあるほどで、彼らもまた笑顔を絶やしません。

西原理恵子(さいばらりえこ)さんの描く主人公の目はタダの黒い丸です。読み進めるうちその黒い丸が笑顔のようにも見え、泣き顔のようにも見えます。

当時、私は30歳。職場での人間関係に悩んでいたことが本当にくだらないと思えました。

これはマンガのセリフではないですが

涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない。


以上、千日草のブログでした。


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